村木厚子さん「日本型組織の病を考える」を読んで

昨年、村木厚子さんが「サワコの朝」に出演しているのを見ました。拘置所での生活や家族の話など、とても興味深かったです。

村木さんはなんだか以前より若々しく、津田塾大学で教鞭をとっているというのも、私の母校なのでうれしく思いました。村木厚子さんを知らない方はあまりいないと思いますが、紹介文を掲載しておきます。

1955年高知県生まれ。大学卒業後、労働省に入省。女性や障害者政策などを担当。2009年、郵便不正事件で逮捕。2010年、無罪が確定し復職。2013年、厚生労働省事務次官。15年退官。現在は困難を抱える若い女性を支える「若草プロジェクト」呼びかけ人。津田塾大学客員教授。

今回取り上げるのはこの本です。
村木厚子 「日本型組織の病を考える」 2018年

私は、村木さんのことはもちろん知っていましたし、真実を貫き無実を勝ち取った強い女性だと尊敬していました。この本を読んで前半の拘置所の話はやはり「強い」と感じたのですが、読み進めるうちに自分が悩んでいることや感じていることに近い考えもたくさんでてきてますます尊敬するようになりました。

・仕事は苦しくて、楽しい「くるたのしい」がいい
・公務員の仕事とは連立方程式を解くこと
・組織の同質性が不祥事を起こす
・不祥事を防ぐにはルール作りが大切

特に「杭の話」は胸に残りました。「池の上に杭が一本立っていてその上に乗っているのでは安定せずふらふらして不安。もう1本杭があればしっかりと立っていられる」という話です。

不祥事はまじめな社員が起こしてしまうこともあるといいます。一生懸命仕事をすることで周りが見えなくなり、仕事以外の軸足がない状況に陥る。村木さんにとっての2本の杭は仕事と家族だったんだと思います。

私にとっての杭は?大切にしたいことは?この本を読むと、そんなことを考えさせられます。そして、未婚子なしの私にとってそれを見つけなければならないという焦りの気持ちが湧いてくるのです。

このサイトでは、働く女性のシアワセや、女性活用の在り方、ジェンダー平等を達成したい、そんなテーマを取り上げていますが、結局は「自分がどう生きたいか」に帰結する。「こう生きたい」と思ったことが性別や社会的文化的背景によって妨げられない社会を実現するために活動していきたいです。

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