賃貸不動産管理-2

第2章 現在の社会情勢と未来像

 

Ⅰ 賃貸不動産を取り巻く社会的情勢・要請と今後の動向

1 賃貸住宅ストックの状況

・    総住宅数6,063万戸(平成20年と比べ304万戸、5.3%増)

 

・    持ち家3,217万戸(持ち家率61.7% (平成20年の61.1%)

借家1,852万戸、うち民営借家が1,458万戸

・    居住世帯のある住宅は5,210万戸(総住宅数の85.9%)

居住世帯のない住宅は853万戸(同14.1%)

うち空き家は820万戸

空き家率13.5%(平成20年の13.1%に比べて0.4%上昇)

空き家の内訳では、賃貸用の住宅が429万戸と全体の52.4%

平成25年住宅・土地統計調査

 

2 賃貸住宅着工の動向

~住宅供給の状況~

 

1.       借家の着工推移

2.       昭和56年から借家の供給戸数が急激に増加

3.       バブル期にピークを迎える

4.       平成3年の生産緑地法改正の影響で農地の宅地化により借家の供給が増えた

5.       平成23年度は約29万戸で回復基調

6.       平成29年度は41万戸だった

 

3 賃貸不動産を取り巻く社会的情勢・要請

  • 人口減少、少子高齢化
人口減少

 

2015年  12,709万人

2053年  1億人を割り9,924万人へ

2065年  8,808万人

 

老年人口(65歳以上)

2015年  3,347万人

2042年  3,935万人 ピークを迎える時期

2015年国勢調査

 

  • バリアフリーの要請
高齢化の進展等のもとバリアフリー化の必要性が高まってきている

 

  • 防災対応(耐震改修等)の必要性
平成21年以降に耐震改修工事が行われた住宅は69万戸 (持ち家全体の2.1%)

 

(平成25年住宅・土地統計調査)出所:総務省統計局

 

  • 低炭素・循環型社会の構築への対応
A)     太陽光を利用した発電機器有の住宅 157万戸(3%)

 

・      うち持ち家は148万戸(4.6%)

・      うち借家は9万戸(0.5%)>

B)     2重サッシまたは複層ガラスの窓有 1,315万戸(25.2%)

・      うち持ち家は1,079万戸(33.5%)

・      うち借家は236万戸(12.8%)

平成25年住宅・土地統計調査

 

  • 良質な住宅の維持保全等
A)     日本の住宅の平均滅失年数は欧米諸国に比べ短い

 

・      イギリス 80.6年

・      アメリカ 66.6年

・      日本   32.1年

出所:国土交通省HP(H28年度 住宅経済関連データ)

B)     持ち家に比べて借家はさらに短い。

・      持ち家 30.7年

・    借家  25.8年

出所:国土交通省 HP(社会資本整備審議会民間賃貸住宅部会資料 2010年1月)

C)     中古住宅の流通が低い

既存住宅の流通シェアの国際比較(新築と既存の取引比率)

・      イギリス 88.0%

・      アメリカ 83.1%

・      フランス 68.4%

・      日本   14.7%

出所:国土交通省HP(H28年度 住宅経済関連データ)

D)    リフォームの水準も低い

住宅投資に占めるリフォーム投資の割合国際比較

・      ドイツ  73.8%

・      イギリス 55.7%

・      フランス 53.0%

・      日本   28.5%

 

  • 賃貸住宅管理の適正化の必要性
賃貸住宅に関するトラブルが依然として多い

 

平成26年度に全国の消費生活センター等が受け付けた賃貸住宅に関する相談件数は約37,000件

相談内容 ワースト

1.       原状回復

2.       瑕疵

3.       欠陥

4.       契約解除

出所:国土交通省HP(賃貸住宅管理業者登録制度に係る検討委員会資料)

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