「114個」の記事をアップしました 2021/03/14

「令和元年度民間住宅ローンの実態に関する調査」公表~変動金利の割合が高い

先日、国土交通省より「令和元年度民間住宅ローンの実態に関する調査」が発表になりました。https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001333029.pdf

「令和元年度 民間住宅ローンの実態に関する調査」概要

・平成30年度の民間住宅ローン新規貸出額は、19兆1,358億円(前年度より1,517奥円減少)

・新規貸出額の内訳は、新築住宅向けが71.4%、中古住宅向けは19.2%、借り換えが9.5%(新築向けは2.4%、中古が0.8%増加、借り換えは3.1%減少)

・金利タイプは、変動金利型が60.5%と最も高く、前年より9.8%増加。「固定金利期間選択型は24.3%、証券化ローン※は9.9%、「全期間固定金利型」は5.3%といずれも前年より減少した。

※証券化ローンとはフラット35を指し、全期間固定金利である。

「変動金利型」しか説明しない販売担当

私は長く住宅ローン携わっていますが、一概に「どの金利タイプがいい」というつもりはありません。借入額や、リスクに対する考え方、借入年数、お客様の性格などいろんな要素があるからです。(3年や5年などの短い固定金利期間選択型はおすすめしませんが)

住宅メーカー時代は、全期間固定を選ぶお客様が30%程度占めていました。この調査だと15%程度ですので少なく感じます。変動金利がずっと上昇していないことや、銀行の優遇幅競争が過熱していることもあって、変動金利の割合が高いことは理解できます。

私が今回マンションを扱うようになって驚いたのは、販売担当がお客様に変動金利でしか試算しない(話さない)ことです。もちろん、月々の返済額が低くなる、今の低金利を享受するというのはひとつの方法ですが、他の金利タイプについて全く説明しません。むしろ、「変動金利以外を使うなんて愚かだ」くらいの口調です。私も入社したときに、「お客様には変動金利をご案内してください。」とはっきり言われました。

また、販売担当が「今買わないことのリスク」としてよくあげるのが「今後病気になってしまうと団体信用生命保険に入れないかもしれない」ということです。確かにこれはその通りです。気になるのはそのあとに続く言葉です。「団体信用生命保険に入らなくても借りられるローンもありますが、固定金利なので支払額が高くなって損をしてしまいます。」というもの…「固定金利」=「損」。販売担当の個人的な気持ちならまだわかりますが、ツールにしっかり書いてあることもあります。

住宅ローンに関する知識、選択肢を知ることが必要

住宅ローン借り入れは住宅購入の手段です。販売する側にとっては、極論売れれば(借り入れができれば)なんでもいいのだと思います。住宅購入をする側は、長い間支払っていくものであり、長い間縛られるものなのだから、自分で調べて考えることが必要です。知識や選択肢は知っておくべきです。

本当は金融機関でも、住宅販売担当でもない第三者的な人がいるといいですよね。住宅会社が連れてくるFPは、月々に支払える金額を上げることと、住宅会社では聞き出せないことを顧客から聞き出すことを目的としているし、銀行も競争が激しくて基準を緩和しすぎている点が目立ちます。

住宅ローンアドバイザーという資格が目指しているのはきっとそこ(公正、中立)なのでしょうけど、なかなか住宅営業の教育の域を出ませんよね。私のやりたいことは1つこの辺りだったりします。

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