「114個」の記事をアップしました 2021/03/14

コロナ禍で考える住まいさがし~地位財と非地位財

住宅展示場やマンションギャラリーが閉まってほぼ1か月。やはり反響(資料請求等)も4月以降減っているようです。(3月はむしろ在宅勤務が始まったころで、時間のできた人たちが住まいの検討を始めたのか、どこも反響やHPの閲覧率などは上がっていたらしいのですが)

「家」はわたしたちの生活の根幹を支えるもの

先が見えない中での住まい探し、家づくりは前向きになれない人も多いのでしょうが、やっぱり家は必要不可欠なもの。「衣食住」の通り、人の生活の根幹であり、暮らしの質を左右する大きな要素です。考えようによっては、今はじっくり住まい探しを考えられる時期でもあります。リモートワークが普及する中で、家を探すときの基準が変わってきている方もいるのではないかと思います。家だけではなく、どんな街に暮らすかということも「帰って寝るだけの場所」ではなくなったきた今、しっかり考える必要性を感じます。

 

身の丈に合った資金計画から始める家づくり

中でも、一番冷静に考えなければならないのは、資金計画です。「家賃が払えない」「住宅ローンが払えない」そんな報道が毎日のようになされています。私は住宅メーカーと住宅ローン会社に勤めていたので、「住宅ローンの怖さ」をよく理解しています。住宅メーカーや住宅販売会社の営業担当は、基本的に「建てられる」「買えること」を目的として資金計画を立て、住宅ローンを選びます。私が見てきた限り、営業担当の薦める通りに借り入れを起こす人の多いこと…新しい住まいを手に入れることにばかり目が行ってしまって、購入後「どう返していくのか」には楽観的過ぎる人が多いように思います。

住宅ローンの返済を3回延滞したら、そこからリカバリーできる人は多くありません。「余裕を持った資金計画」の意味を実感している方も今多いのではないでしょうか。「3か月収入が0になっても住宅ローンの支払いは問題ないか」「ボーナスが0になっても大丈夫か」(ボーナス払いはお勧めしません。)自分の身の丈に合った借り入れはいくらなのか。そこからスタートして住まい探しを行うべきですが、営業担当にどんどん予算を上げられてしまっているのではないでしょうか。

 

「地位財」と「非地位財」

「地位財」「非地位財」という言葉があります。「地位財」とは、クルマとか時計、住宅、所得、貯蓄、役職などの社会的名誉です。 つまり他者との比較により満足を得るものです。 「非地位財」とは、健康、愛、自主性、良質な環境などです。 こちらは、他者との比較とは関係なく満足を得られるものです。自分が今検討している住まい探し、家づくりが、「非地位財」になりうるかどうかを考えてみると良いと思います。住宅は、地位財のひとつですが、住宅によってもたらされる「安心感」や「良質な環境」「落ち着いた暮らし」は非地位財なのです。このコロナ禍が、多くの人にとって周りの声や評価に惑わされることなく、自分らしい住まいを見つけるきっかけになるといいな、なんて思います。

 

 

 

 

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