川沿いを歩きながら、街づくりの重要性を思う

統一感のない建物たち

リモートワークが続いている中、運動不足を解消するために街歩き(つまりは散歩)をしています。隅田川沿いを歩いているのですが、そこで目に入るのは川沿いに立つマンションたち。色も形も大きさもバラバラなマンションが「リバービュー」を謳いたいがためにそれぞれが主張しながら並んでいます。

マンション(ビル)の上には色とりどりの広告。どうやっても目に入ります。お世辞にも景観が良いとは言えません。

どんどん狭くなるマンション

私は地方から出てきて、かつ今ディベロッパーに勤めているので、否が応でもビルやマンションに注目してしまいます。

都心のマンションは職住近接を求める人たちの需要が大きく、立地を厳選して建てている傾向からどんどん価格が上がっています。そうなると、総額が大きくならないように面積はどんどん小さくなる。2LDK・50㎡はまだ良い方で、3LDK・60㎡などもざらにあります。コンパクトで利便性のある暮らし」と言えるラインを越えてしまっているように思えてなりません。

これから注目される「街づくりの重要性」

マンションに限らずですが、住宅の施策は行政に影響を受けやすい。例えば、中央区で言うと、築地エリアでは、人口減少に危機感をもった区が容積率を緩和、人口が増えると今度は緩和を撤廃。それにより駆け込み着工が起こり多くの分譲マンションが建てられている現状があります。最近問題になっている地方の畑の中にいくつも建つアパートも行政の施策に因るものであることが多いです。

マンションの販売で必ず触れられるのが「再開発」。「再開発」によって土地の価値が下がらない、もしくは上がるというのが常とう句です。これももちろん行政の施策…あちこちで再開発がピンポイントで行われている。1つの場所が終われば、次の場所に行く。

私にはこの再開発や行政の施策に長期的、広域的なビジョンが見えません。築地の例然り、川べりに立つ統一感のないビルやマンションも然り。

リモートワークの広がりによって、今までよりも職住近接が求められなくなるかもしれません。家にいる時間が長くなるなら、周辺環境のいいところ、都心から少し離れてもある程度の広さが確保できるところに住みたいと思う人が増えるかもしれません。そこで重要になるのが、長期的で統一感のある街づくり。予算の都合や一時しのぎ的なやりかたではなくて、もっと街全体の魅力が増すような街づくりが進められていくといいのに、と日々思います。

そして、住む側にとっては、その時その時のニーズで気軽に住み替えられるような仕組みを作りたいものです。

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