ジェンダー平等は企業の経営戦略~ジェンダーギャップ会議

2020年5月15日 日本経済新聞社日経BP主催の「ジェンダーギャップ会議~ジェンダー平等は企業の経営戦略だ~」に参加しました。今回はWEB配信形式だったので、いろんな人が気軽に参加できるイベントだったと思います。

第二部では、カゴメ株式会社会長の寺田直行氏、ポーラ代表取締役社長の及川美紀氏といった企業の経営トップも参加して、ジェンダー平等について議論がされました。

日本はジェンダーギャップ指数121位

日本は2019年12月に世界経済フォーラムによって発表された最新のジェンダーギャップ指数において、G7中最下位の121位となりました。この記事に詳しく書いています。→Global Women’s Leadership Summit 2020~女性活躍がつくりだすシアワセ

日本の課題は明白で、政治分野と経済分野での女性比率が低いのです。今回の会議では経済、企業におけるジェンダー平等をどのように推進していくかを議論するものでした。

日本型働き方の成功体験からの脱却

カゴメの寺田会長は、戦後経済成長の成功体験から日本の企業はまだ脱却できずにいるのではないかと言っています。日本型働き方には下記の4つの要素があります。

・男性中心
・長時間労働
・年功序列
・新卒一括採用

時代は変化して、企業が勝ち残るためには今までの考え方を踏襲するのではなく、固定観念を変える必要がある。会社を変えていく必要がある。それは経営者自らが今までの慣習を変えるという強い思いで取り組まなければならない。その1つがジェンダー平等であると。意思決定に多様な人が参加することでイノベーションが起きると、強い意志をもって語っていました。

「女性登用の壁」とはほとんどが思い込み

POLAの及川社長は、「女性登用の壁だと思っていることのほとんどが思い込みです。」と話しています。そして、「女性登用がうまくいかない」と言っている会社は、「私たちは社員の育成ができません。社員の教育体制が整っていません。」と言っているのと同じだと。男性が、女性がという話ではなく、人の評価は個性や業績や志によってなされるべき。ただ、個性や業績や志があっても、環境が閉ざされていたり、なぜか昇格のリストに載ってこない女性が存在する。女性を特別扱いしようという話ではなく、きちんと評価は能力でしようという話だが、今までの慣習が染みついていて、昇格候補者に男性しか挙げてこない人がまだまだ多いと言います。そんな時には、「女性っていないの?」と聞く人が必要で、その「機会の平等」のためには女性登用の目標値はあったほうがいいのです。

及川社長は最後に、「ジェンダー平等や女性登用のコツは?」とよく聞かれるが、「コツはいらない、意思がいる」と答えていると話をしていました。

堂々巡りの議論でも、継続してなされるべき

ジェンダー平等への思いは、常に私のそばにあるものです。小さいころから少しずつ感じていた違和感が、高校生くらいの頃に名前がついていることを知って、それ以来この問題についてはいつも頭の片隅にあります。自分の状況によって認識が変化しつつ、目をそらせているときもありつつ、でもやっぱり忘れられないものなのです。今日なされていた議論も、使い古された堂々巡りの話であることは否めません。それでも継続して議論はなされるべきだし、このコロナのような社会変化があるときには、歩みを進めるチャンスだとも思うのです。男性も女性もイキイキと自分らしさを発揮できる社会を実現すること。私のライフワークです。

日本の人口の半分以上は女性。食品も化粧品も、そして住宅も消費者(顧客)としての女性の割合は大きい。それにも関わらず意思決定の場にいるのはほとんどが男性。これを半々にすることが一番だけど、まずは女性の割合を3割程度にしようというのが202030だったはず。実現まではまだまだ通り道のりですね。

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