日本企業の問題点と私の抱えるモヤモヤを見事に言語化してくれた記事(感動モノ)

日経新聞で記事を見つけて以来、私は出口治明さんのファンです。それまでもお名前や著書は知っていましたが、ダイバーシティについて深い教養をお持ちで、かつ私の意見とほぼ合致していることにとても感動し勇気づけられています。

少し前の日経ビジネスの記事を読みました。
出口治明「元凶は精神論のマネジメント。すぐ学び直せ」2019年10月2日配信

ページを読み進めるごとに小さな感動が生まれるような、良記事です。全文を掲載したいくらいですが、私が共感するのは次の項目です。

日本の低迷は、新しい産業を生み出せなかったことがすべての原因です。新しい産業を生み出すには、「女性」「ダイバーシティー(多様性)」「高学歴」という3つの要素が大切だ。
長時間残業をして、家に帰ったら「メシ、風呂、寝る」だけという生活を続けていても、経済をけん引するイノベーションは起こせない
ほとんどの場合、採用の際に成績を重視していません。採用基準に成績がない。 企業は、 採用のときに「ボランティアの経験を話してごらん」とか、とぼけたことを言って、成績表をまともに見ない。そして、大学院生を採らない。
早く帰ってたくさんの面白い人に会う、たくさん本を読む、いろんなはやっている所へ行ってみる。これが「人、本、旅」ですよ。それが、生産性と創造性を引き上げる。
転勤自由な総合職というのは2つの非人間的な幻想の上に成り立っています。1つは、社員は皆、「メシ、風呂、寝る」で家は寝る場所だという幻想。しかし、その社員は、地域のサッカーチームで子供たちに慕われているかもしれない。そういう考えが思い浮かばない。そしてもう1つが、パートナーは専業主婦(夫)だから黙って付いて来るものだという幻想です。しかし、パートナーにはパートナーの人生がある。

「女性」「ダイバーシティ」「高学歴」がない!

私は前職の職場において、「閉塞感」を強く感じていました。それは、前職の私の立場や業界の置かれている状況によるものだと思っていましたが、新しい職場に行ってそうではないことに気づき始めています。出口さんの言う「女性」「ダイバーシティ」「高学歴」がどこにもないのです!それが閉塞感につながっているんだと、この記事を読んで気づきました。そして、長時間労働は今も蔓延っています。こんな状況(コロナ)ですら、期末に向けての一時的な積み上げを強要し、どんどん現場が疲弊している。

「高学歴」という言い方にすごく腹落ちしました。長時間労働を否定する言葉には「家族を大切に」とか「育児参加を」とかそういう論調になりがちなところに私の踏み込めないところがあったのです。そこを「学び続けること」と言ってもらえるとすっと受け入れられる人も多いのではないでしょうか。

採用基準に成績がない!

これも私がずっと疑問に思ってきたことです。就職面接の際、必ず聞かれたのは「学生時代に一番力を入れたことは何ですか」。エントリーシートには成し遂げた経験を絵で描かせるようなものもありました。大体の学生は①サークル(部活)②アルバイト③ボランティアなどについて話をします。部長をやっただの、大会で優勝しただの、似たり寄ったりの話をします。私はそんな中「勉強を頑張った」と言っていたタイプです。(きっと珍しかったと思う)

私にとって大学の勉強はとても面白かった。本を読むことは昔から好きだったし、自分の考えに名前がついていることを知ったり、学んだことをベースに議論することは頭を回転させている実感がありました。

採用面接では、「大学名」しか見られていません。むしろ大学名すらも参考程度で、出口さんの言うように「素直かどうか」「協調性があるかどうか」「体力があるかどうか」を見られているだけのように思います。

人、本、旅が生産性と創造性を引き上げる

「Knowledge is power」新しいことを学ばなければ人は変わらない。だから勉強をするしかない。その通りだと思います。だから、私は住み慣れた街を飛び出し、図書館に通い、新しい人たちの中で格闘しています。この出口さんの記事に感動したのは、結局自分のやっていることが間違っていないと背中を押してくれたような気がしたからなのでしょう。

「人、本、旅」で自分をアップデートし、「女性」「ダイバーシティ」「高学歴」を武器に新しい産業を生み出す。それが私のやりたいことなのだと思う。

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