「インポスター症候群」克服へ

2020年4月6日の日本経済新聞に「自信ない症候群克服へ」という記事がありました。「自分なんて管理職は無理」と思っている女性が「次世代女性リーダー研修」を受けることで前向きになっていくという内容です。

「インポスター症候群」とは

新聞にある「自信ない症候群」は、海外では「インポスター症候群」と呼ばれよく知られています。私もこの言葉は私にとってメンターの1人であるシェリル・サンドバーグ氏の「自分の業績を褒められると、詐欺行為を働いたような気分になること。自分は評価に値する人間だとは思わずに、たいした能力もないのに褒められてしまったと罪悪感を覚え、まるで褒められたことが何かの間違いのように感じる。その分野では優秀な専門家であって、実際に高い業績を上げているにも関わらず、自分の能力などたかが知れている、言ってみればうわべだけのペテン師のようなものだ、そのうち化けの皮が剥がれるに違いないなどと思ってしまうこと

私は特に下線部分に共感します。資格試験に受かったとき、「点数が取れただけで自分に実力はない」と思ってしまったり、「これをやってみたら?」と言われたとき「見る人から見れば自分がちゃんとできていないことがバレてしまう」などと思うことが今でもあります。そのたびに、「自信や勇気を持つ」ことを思い出すようにしています。

克服の第一歩は「インポスター症候群」を知ること

シェリルのおかげで、私のように「インポスター症候群」を知る人は多くなったと思います。「インポスター症候群」克服のための第一歩は、皆(特に企業経営者や管理職の人たち)が「インポスター症候群」を知り、特に女性にその傾向が強いことを認識することです。

複数の研究によると、自己不信を感じている女性は男性に比べ、昇給や昇進を求めることが少なく、キャリアに悪影響が生じ得るとされています。ヒューレット・パッカードの社内調査からは、女性は自分が応募要件を100%満たしていると感じた仕事にしか応募しないが、男性は60%しか要件を満たしていない場合でも応募することが分かっています。

女性にこの傾向が顕著な理由は、いろいろ考えられます。家庭環境、求められてきた役割、自分よりも周りを優先することが美徳とされてきたことなど。これを語りだすと終わらないのでやめておきますが、「女性にこの傾向が強いこと」を認識することは女性にとっても、女性の部下やリーダーと働く男性にとってもプラスに働くと思います。

自分の成功体験を積み上げ、書き出す

能力と自信の間には、ほとんど関係がないと言われています。自信を持てるのは、自分がどれだけ優秀かに気づいたときだけとも言えます。女性は未知のことに対して、根拠のない自信を持つことは難しい。それであれば、今まで積み上げてきた成功体験をしっかり認識することが有効ではないかと私は思います。「あの時できたから」と思える体験を持つことは、自分の力になります。時には紙に書き出して、忘れていたような小さな成功体験でも認識すると良いと思います。

とりあえず自信があるフリをする

これは、シェリルが言っていることです。とりあえず身振り手振りをうまく使って自信のあるふりをする。自信のなさそうな人を根気強く説得してくれる人ももちろんいるけれど、それはとても大変なことで、チャンスを掴みずらくなってしまいます。「その分野はよく知らない」とか「自分の専門ではないから」と思うのではなく、どんなことでも学んで自分にできる貢献をすることが大事だ。

シェリルは、若い人に向けてこう言っている。

「大きく羽ばたこうと思うなら、自分に完全にフィットする仕事なんてない。まずはチャンスをつかみ、チャンスの方を自分にフィットさせなければ。学ぶ能力こそリーダーが備えるべきいちばん重要な資質だと思う」

この話は、今回転職した私にとっては耳が痛いところです。「チャンスの方を自分にフィットさせる」その言葉を自分に言い聞かせて、自信のあるフリをしながら進んでいこうと思います。

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