「114個」の記事をアップしました 2021/03/14

松本晃さんのダイバーシティ論が真実をついていると思う

PRESIDENT ONLINEで松本晃さんのダイバーシティに関する記事が2つ公開されています。
“ミスター・ダイバーシティ”松本晃が提言「トヨタの次期社長を女性にすれば日本が変わる」
“ミスター・ダイバーシティ”松本晃「日本女性はえらくなりたくない」の真っ赤なウソ

松本晃さんは、ジョンソン・エンド・ジョンソンやカルビーの社長を務め業績面や女性登用面で実績を残してきた方です。

ダイバーシティセミナーに参加している女性は状況を変えられない?

「ここには、今の日本の女性たちの状況を変えたい人が集まっているけれど、あなたたちには今の状況は変えられません。変えることができる力を持った人はここには来ない。夜、銀座に行けばいっぱいいるし、週末ならみんなゴルフ場にいます。変えることができる人たちが、まったく変える気がないんです」

これは、松本さんが女性が多く参加するダーバーシティ関連のセミナー等でよく話す内容だそうです。

このセリフは、私が日々感じているもやもやを言語化してくれています。女性がもっと活躍できるようになること、ジェンダー平等を実現することは、小さいころから私の関心事項です。それは、母との関係もあるし、小さいころにたくさんの伝記を読んできたこともあるし、いろんな状況が重なり合って作られてきたものです。

自分が働く立場になって、部下を持つ立場になって、目の前のことを変えようと行動しても、変化はあまり感じられなかった。私には、今の状況を変えることはできないんじゃないか、そんな風に感じていたからです。(もちろん、だから何もしないというわけではありません)

「彼ら」がダイバーシティを推進しない理由

松本さんは、意思決定をする力を持つ彼らが現状を変えようとしない理由を3つ上げています。

①女性を登用したら男が損をするから
女性を管理職にすると、その分ポストを取られる男性が出てきます。

②いくら表面上「女性活躍を推進します」と言っていても、優先順位は低いままだから
そもそも、あまり重要だと思っていないわけです。安倍晋三首相も、女性活躍を謳ってはいるけれど、その優先順位は憲法改正や経済政策に比べるとずーっと下。もちろん、全くやっていないわけではないですが、やっぱり後回しなんです。

③“異物”が入ると不愉快だから
男性10人で話しているところに女性が1人入ると、男性の方は、何となく自由にものが言えなくなってしまいます。

この3つの理由にも、率直でわかりやすく、非常に共感できます。女性たちがいままで置かれていた状況に縛られているように、男性も同じく縛られているのです。特に「③の異物が入ると不愉快だから」は、私が前職で事あるごとに感じてきたことです。20人以上いる部門長と呼ばれる人たちの中で、唯一の30代女性だった私には、情報が回ってこない、前提が理解できない、はれ物に触るような対応をされることに辟易としていました。

男女だけの問題じゃないのでしょう。私はこの2月に転職しましたが、そこにも「新卒組」のなかに異物としての「中途組」がいる。会社は新しい発想を入れたくて中途社員を採用しているのだと思いますが、双方の「不愉快」感を軽減する策は打てていないと感じます。

「ダイバーシティは企業の成長につながる」の単純な理論

それでも「ダイバーシティ」は企業の成長のためにはやらなければならないことをもっと深く理解しないといけません。

松本さんはこのように主張します。

日本が相変わらず「日本人」「男性」「シニア」「一流大学卒」で回している間、海外は必死でダイバーシティを推進して成長してきました。ダイバーシティ推進をやらなくても成長できるのなら、やらなくてもいいかもしれません。でも、やらないと成長できないんです。人口の半分は女性ですから、女性を活用しないでうまくいくわけがありません。

私の考えもこれととても近いです。ダイバーシティ推進論は、「多様な人がいることで、今までになかったアイデアやイノベーションが生まれる」という理屈になりがちですが、もっと単純に考えたらいいと思います。

優秀な人、成果を出せる人は男性にも女性にも、新卒にも中途にもほぼ同じ割合でいるはずです。これを1つの属性に固めてしまっていれば、単純に「成果を出せる人」を逃していることになる。これをもっと直感的に企業の経営層が分かるようになれば、少しずつ変わっていくのではないかと思います。

ダイバーシティという言葉はすでに使い古されている感じもします。私が大学生のころ(約15年前)に出会った言葉です。当時はとても先進的なものに思えました。当時はまだスマートフォンどころか、suicaも普及していないような時代でした。あれから時代が変わり、テクノロジーは進歩してきたのに、どうしてもココが進んでいない。この問題に対する「解」を探しています。

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