今日で2020年も終わりです。1年の総括をしてみたいと思います。
2020年は変化の年だった
2020年は、私にとって変化の年でした。世の中にとっても、新型コロナウィルスの影響で働き方、人との付き合い方、衣食住に対する考え方などが変化した1年だったと思います。
私は、新卒から13年以上勤めた注文住宅メーカーを辞め、静岡から東京に上京しマンションディベロッパーに転職しました。35歳での初めての転職です。変化には痛みが伴うもので、今年1年目立った成果をあげられなかったなあ、というのが全体的な感想なのですが、もう少し掘り下げたいと思います。
初めての営業職
マンションディベロッパーに転職し、マンションギャラリーでの営業を経験することとなりました。それまで注文住宅メーカーで傍から分かったように話をしていた「お客様のために」ということが、「どれだけ難しいか」ということを思い知りました。「お客様」と一括りに言っても、営業担当が接しているのはあくまで1人の個別具体的なお客様であり、「お客様のために」も具体的に目の前に現れると、「何をすべきか」がぼやけてしまうような経験でした。
その中で行き着いたのは、「分かりやすく」「誠実に」「丁寧に」対応するということ。ただでさえ不動産や住宅ローンは一般の人にとって分かりやすく、失敗の怖い買い物です。この3つは、誰にでも応用できて、お客様に対して落ち着いて接するのにとても役に立ちました。
ただ、私は、もっと分かりやすい購入プロセスを構築したり、お客様だけでなく販売スタッフにとっても手続きが分かりやすくなるように整える、ということに興味があるんだなということにも気づいた経験でした。
「仕事上の関係性」をどう構築するか
11月より部署移動となり、希望していた本社での営業推進業務に配属になりました。配属自体はよかったのですが、ここでは違う問題に直面することとなりました。会社の人間関係、独特な言葉、刷り込まれている価値観が、外から来た私には理解が難しく思考停止状態になってしまったのです。「思ったことを率直に言ってほしい」と言われているけれど、なかなか次の展開がないことは言いずらいのです。
新卒で入った会社では、誰もが自分のことを知っていて、意見を聞きに来てくれたり、自分の経験値や知っている背景から、ある程度問題解決の糸口が分かっている状態でした。誰かに相談されたことに対して、きちんと解決策が浮かび発言できていたのです。
それが今は、「難しい顔」をして聞いていることしかできない。何かをやるにしてもどういうプロセスで、どこの誰にお伺いを立てればいいのか、ということから同い年の課長に相談をしなければならない状況です。これには少し参りました。営業担当の頃は、接する範囲が狭く、ある意味決まったことをやっていたのでその悩みはありませんでした。どんどん自分の行動が消極的になり、12月後半は、「まずは冬休みまでなんとかやり切ろう」という気持ちになっていました。
仕事納めからはや6日。少しずつ平常心になってきた自分がいます。何かを怖がっていたけど、そんな必要はなかったなあ、と俯瞰して思えてきています。私はまだこの会社においては「新人」なのだから、自分を売り込んでいくしかないし、与えられたタスクを一つずつこなしていくしかないと。飲みに行ったり、ゴルフに行ったりして築く人間関係ではなくて、仕事上の必要な人間関係をうまく構築していくしかないと、そんな風に思います。
仕事がうまく行っていないと、将来の自分について考える時間が増えます。何を目標として過ごすのかを見つけて、今そこに向かっているという「大義」が欲しいのです。考えるだけではなく、1つずつ行動に移していく2021年にしたいものです。