「202030」~2020年までに女性管理職を30%に~はどこに行った?(1/2)

「202030」とは、
社会のあらゆる分野において、2020年までに指導的位置に女性が占める割合を少なくとも30%程度とする政府目標

2003年6月に内閣府・男女共同参画推進本部が決定した数値目標です。
2020年になりましたが、その達成状況を考える前に、そもそも「202030」の話題を最近めっきり聞きません。いつのまにか取り下げられてるとか、「202020」目標値を引き下げたなんて話を本で読んだこともあります。

昨年国際労働機関(ILO)が発表した報告書によると、2018年に世界で管理職に占める女性の割合は27.1%と3割近くに達した。しかし、日本は12%にとどまり、先進7カ国(G7)で最下位。ILOの統計によると、日本の女性管理職の割合は1991年の8.4%から、27年間で3.6ポイントしか上昇していないことが判明した。
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/190308/mca1903080500006-n1.htm

こんな状況です。
先日の記事「どうして総合職正社員の女性が出産後に退職するのか」でも触れていますが、女性の意欲が冷却されてしまう状況が企業にあるのに加え、202030の必要性を理解できていない、それどころか「逆差別」に当たるのではないかという意見がいまだ根強い状況があると思います。

女性も「管理職」と言われるとまずは身構えてしまう。管理職に必要な良質な経験が男性と比べて少ないという側面もある。なんとかやってみようと思っても、ケア責任との両立やオールドボーイズネットワークの罠、相談できる同じような境遇の女性(もしくは「自分事」レベルで考えられる男性)がいない、などの理由でどんどん辛くなってしまう…

話がそれてしまうので、ここでは「逆差別」についてどう考えるかに注目してみます。
この本がとても参考になります。
佐藤文香監修 「ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた」 2019年

この本はタイトルの通り、大学生がゼミの中でジェンダー問題に関する「問い」に答える形で解説や問題提起をしています。私は社会問題について書いてある子供向けの本が好きですが、それと似ている部分があり、問題の概要を知りたい方には向いていると思います。

次の記事で、「逆差別」理論に対する私の考え方を書きたいと思います。

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