「114個」の記事をアップしました 2021/03/14

「202030」~2020年までに女性管理職を30%に~はどこに行った?(2/2)

「202030」の目標が達成とは程遠い状況ですが、そもそもこういった「ポジティブアクション」について、逆差別ではないかという議論があります。(本記事の1/2はこちら

この本を参考にしています。
佐藤文香監修 「ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた」 2019年

結論としては、逆差別ではなく、「もともと不平等な状況」があって、それを是正するための措置だということができます。

ポジティブアクションとは、現在、社会的構造的差別により不利益を被っている人に対し、実質的な機会の均等を実現することを目標とした暫定的な特別な措置のことです。

「equality(形式的平等)」と「 equity(実質的平等)」は区別して考えられます。
この本では背の異なる3人が、塀の向こうの野球の試合を見るときに、同じ高さの踏み台を用いているものを「equality」、背の低い人には高い踏み台を、背の高い人には低い踏み台を用いているのが「equity」としています。

日本の女性管理職比率は12%です。全体の男性と女性の比率はほぼ半々なはずです。この状況を是正しようとするならばやはり特別な措置が必要です。上野千鶴子さんはなぜ50%ではないのか、と言っていますが、理論的にはその通りです。ただ、一足飛びには難しいので30%と定めたのでしょう。また「30%」という数字は、影響力が確保される最低限の割合であるとも言われています。

「 equality(形式的平等)」と「 equity(実質的平等) 」という考え方はとても分かりやすいです。日本ではクオータ制に強い反発がありますが、北欧諸国などがジェンダー平等を達成してきた道のりには「クオータ制」の導入があります。法律を変えることで人々の意識が変わるのです。

ジェンダー平等について発言している人の多くが、制度を変えることに必要性を説いています。ジェンダーギャップ指数の低下に歯止めをかけたいのなら、やるべきことは明白だと思います。政府や法律が変わるのをただ待っているだけではなく、企業は企業として、個人は個人としてできることをやっていくのはもちろん必要だと思います。

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